Martin D-28 Marquis 13年使ったレビュー  現行最強クラスのアコギ

ベーコン(@BaconFes)です。

ベーコン
札幌在住のグラフィックデザイナー。
著書 レイアウト・デザインの教科書(SBクリエイティブ)
犬のYouTubeは登録者10万人超え。2024年も音楽制作に力を入れています。

安いギターを買ったり拾ったりしまくっていた10代。(当時はギター捨てるのが無料でゴミの日によくアコギが落ちてた)安いギターや、高くてもコスパのいい日本製をいくつか買っていた。

でも、そんな日々も嫌になって2010年に思い切って現行で最高クラスのアコギを買ってみた感想です。

▼もう一つ買った最高のアコギはGibson J-45のLEGEND

目次

26歳でMartin D-28 Marquisを買った理由

D-28の中で最高クラスなのがGEでその次くらいにいいやつだったはず。(スペックやデザインはほぼ同じだけど材料が違うらしい)
もちろん、オールマホガニーの方が好きな人もいるし、D-45の方が高額だけど、D-28の中ではって話ね。

ビンテージもいいなと思ったけど、メンテナンスを考えると現行がいいと思った。
当時26歳だったし、今から育てようと思ったわけだと思う。なにその考え偉いな。

上にも書いたけど、26歳でMartin D-28 Marquisを買った理由は、ずっと使えて後悔しないアコギが欲しかったからだ。ビンテージだとメンテナンスの不安もあったし、個体差も大きそう。
札幌で探すのは難しかったし、信頼できるギターショップで買えばいいかなと思った。ダメなら売ればいいし。。

そして中古だけど現行のライン、Martin D-28 MarquisとGibson J-45のLEGENDを同日に買った。今思い出しても素晴らしい選択だ。

その前まで使っていたMartinに後悔をしている

その前に000-18という、バックマホガニーでちょっと小さいモデルを持っていた。
1972年製。2000年の当時はビンテージと呼ばれていなかった。

000-18が悪いわけじゃないんだけど、若い人にはわかりづらいモデルだった。
ついついインターネットで通は000モデルだぜ!みたいなのを見て買ってしまった。

詳しくは000-18のレビュー記事に書こうと思うが、そういう通なモデルではなくてどストレートなみんなが良いと言っているD-28最初から買えばよかったと後悔している。

失敗を後悔しているわけではないけど、人生の選択では「なんだかコスパよさそう」よりストレートに立ち向かったほうが言いことが多いと思うのよ。すごく学びになった。

Martin D-28 Marquis スペック

トップ:アディロンダックスプルース
サイド&バック:インディアンローズウッド
ネック : セレクトハードウッド(アジャスタブルロッド)
指板:エボニー
ブリッジ:エボニー
ペグ:オリジナルオープンギア
その他 : フォワードシフテッド スキャロップドXブレイス、44,5mmナット幅、645mmスケール、べっ甲柄PG、ヘリンボーントリム

Martin D-28 Marquisを13年使った感想

最初から一番鳴るギターだった。
D-28はスタンダートなモデルを10本くらいは試奏したけど、Martin D-28 Marquisが一番鳴る。
密度の高いジューシーな音って言ったらいいのかな、じゅわーんって音がなる。

そしてあの「Martinの低音」が鳴る。J-45と比べるとJ-45の低音が出てなくてしょぼく感じるほどに。

いや僕は生涯ギター1本だけ選ぶならどれにする?と聞かれたらGibsonのJ-45を選ぶタイプだ。
でも比較するとMartin D-28 Marquisの方が明らかに鳴る、楽器として良い、見本の楽器。基本の最高潮。

僕はこれを手に入れてよかったと思う。
自信のなさなのか、知りたいという好奇心なのか、定番の最強クラスのものを手に入れるっていいな

使っているアーティスト

2022年に大橋トリオがMartin D-28 Marquisを使っているのをみた。アコースティクギター・マガジンに掲載されていた。
昔みたサンレコでスタジオを見たときは使っていなかったのでここ数年で導入したのかなと思う。

大橋トリオみたいなArtistが気に入って使うMartin D-28 Marquisを自分が使ってるなんて、恐れ多いっすね。いい曲作りたい。

このアコギマガジンに載ってる。サウンドポート特集や森山直太朗のいい木目のMartinが見れていい号。
6年以上入ってるAmazonの本読み放題サービスにアコギマガジンが入ってるので、そこで読んでる。定期的に見ちゃうんだよなあこの号。多分森山直太朗のアコギの木目のせいだ。

あと、ミスチルの櫻井さんも最近Martin D-28 Marquisを使っているっぽい話を見ます。
櫻井さん表紙のアコギマガジンも持ってるし、あんなにいいアコギ持ってる中でMartin D-28 Marquisを気に入って使っていると思うと改めてすごいアコギを持っているなあと思う。

そう思うだけで、家に帰ってMartin D-28 Marquisを触りたくなる。なんて人生がお得になる楽器なんだ。

J-45と合わせて13年幸せにしてもらった気がする。幸せの量を考えるとそうとうコスパいいし、今40万近く出してアコギを買うのはしんどい(当時なんて全財産かけてローンで買った)ので26歳の自分を大きく褒めたい。

20代やったえらいことランキングのベスト10に入る。

D-28は自分を幸せにしてくれたギターです。
ただバンドが2010年に解散して、そのあともちょこちょこと音楽活動はしてるけどあまり使っていないこのギター。
Audiostockの録音などで今後も使っていきたい。

▼マーキスより高いオーセンティックならAmazonにあった

ネガティブに考えるMartin D-28 Marquis

タイトルには「ネガティブに考える」とつけたけれど後悔しているとかじゃなくて、ある種の楽しみとして語りたい。もっとMartin D-28 Marquisを知るというか。

そういう意味でいうとMartin D-28 Marquisはうるさいギターだ。
ちょっと鳴らしただけで音がでかい。音がでかいはメリットであり、デメリットでもある。

部屋で弾くとうるさいって意味ではなくて、声がデカくて通るやつって感じの個性がある。
つまりいいも悪いも使い所って感じがする。録音にしてもね。バリッと密度のある音が出るからね。

でもそんな身体能力の高いというかストレートに音が良い、強いギターってのはなかなかあるものではないですからね。しかも鳴りが下品とか心地悪いわけではない。そこは絶妙に芸術的に良い音なわけです。

改めて14年ほど使ってもMartin D-28 Marquisがすばらしいギターだと思う日々です。

追記 数千万回聞かれている、自分の曲でも使っているわ

野犬のポテの曲はこのアコギで録っている気がする

この曲はうちの犬のYouTubeチャンネルのエンディングテーマ。
数千万回は再生されているので、数百万人がこのアコギの音を聞いていると思うと、買った甲斐もある気がしてきましたね。

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この記事を書いた人

デザイナーのベーコンです。
このサイトでは音楽制作について書いていきます。
2021年はフリーBGMもここで公開しようと思っています。

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