この本おもしろかった。
楽器のなりたちとかを紹介する本ですが、刺激受けました。
図鑑です。
いや、僕も普段は図鑑みたいなものは読みません。
だけど、面白かった。
まずね、最初のページでよく絵画に出てくるリュートって楽器が出てくるんです。
で、書いてあったのは
リュートって昔にめちゃくちゃ流行ったって書いているわけです。
80年代のエレキギター、今だとなんだスマホ?わかんないけど、若い人たちの遊びとして流行ったってことなのかな?
よく絵画とかでこういう楽器が描かれてるのを見るじゃないですか
あれって「流行ったからよく絵画に描かれてるわけね」と長年の言葉になっていなかった疑問に納得しました。
最後の楽器シンセサイザー
この本は年代別に楽器の紹介があるのですが、最後はシンセサイザー。
シンセサイザーって最新の楽器だったんだあとじわっと来るものがある。
だってシンセって言ったって80年だから2023年に今では全然違うもので進化している。
全然別物じゃん!と思うけど、もしかしたら昔の人から言わせればリュートって言っても、「この20年で全然進化しとるわ!」と思うのかもしれない。
音色が変わったり、楽器として使い方が変わったりとかしてるのかもしれない。
民族楽器が好きな気持ちを思い出した
リュートってこんな楽器だったのね!というのを改めて感じて、民族楽器のことをさらにネットで検索してみました。
するとわかったのは、リュートが派生して、日本では琵琶になったということ。
ああ、なんとなくしか知らなかったけど、たしかに見た目似てるわ。
それにしても1300年代のリュートかっこいいなあ
マンドリンや12弦ギターのように、コース(副弦)になってるのも面白い。
ちなみになぜ昔の楽器は復弦が多いのかを調べたところ、音がよくなかった昔の楽器は復弦にすることによって
リッチに響かせるようにしてたらしいです、へー。
じゃあ、現物のリュートってどんな音がするんだろ…ってYouTubeで検索したり楽しんでいます。いい時代。
2ページは楽器の王様
1ページずつ行きませんが、オルガンだけ面白かったので紹介します。
2つめの楽器は1400年ころオルガンなのですが…
オルガンって楽器の王様と評されていたらしいです。
えっ!あいつがって感じ、オルガン好きだけど。
理由は
・様相
・音色の多彩さ
・大音量
と書いてありました。
そうか昔のオルガンって、でかいオルガンってことか…
そしてアンプのない時代、音量は正義だよな
◆ギターの進化を知って大納得、そりゃそうよな
昔のギターの話も面白かったです。
ギターは最初弦の本数が4本だったり5本だったりしたらしい。
あと、チューニングも人それぞれだったとか。
そうだよな、いきなり楽器を作って環境が整わないよね。
みんな好きかってやって、いろいろあってこのチューニングにたどり着いたと思うとありがたいなと思います。
こんな環境が整った状態で演奏させていただいてね。
ギターがまともに使われるようになるまで(低音って大事)
あと、面白かったのは最初ギターは低音が出なかったので1パートの楽器だったという話。
高音域の楽器として使われていたけど、途中から低音弦がまき弦になったことにより低音も高音も出せる独創の楽器として使われるようになったらしい。
そうやって進化の歴史があったわけだけど、変わらないのは低音の重大さよ。
低音が足りないからこの楽器はソロで弾くに耐えない、みたいなのって現代と同じじゃん。楽器は全然違うのにね。
バスドラってお茶目なやつだったよな
あと、バスドラムが単体の楽器だったってのもいいよな
確かにバスドラを背負ってるってみたことのある絵だな
あれから始まって、セットになったのね、ドラムセットに。
歴史の授業はきらいだけど
歴史の授業はきらいだけれど、毎日弾いてるギターがどうやって今の状態になったのかを知るのは楽しかった。
バスドラだって太鼓としていろんな使われ方をしてたらしいし、ギターもチューニングが決まるまでそうとう時間がかかったらしい。
そう考えるとDTMももっと自由にやってもいいんじゃないかなあと思います。
あの楽器をこうやって使うってのも、効率的に良い音を出すために大事だけれども、そんないい音やルールの音よりもっと想像力をうまく使ったほうがいいんだろうなと気付かされる本でした。