ベーコン(@BaconFes)です。
ベーコン
札幌在住のグラフィックデザイナー。
著書 レイアウト・デザインの教科書(SBクリエイティブ)
犬のYouTubeは登録者10万人超え。2024年も音楽制作に力を入れています。
この記事では音楽制作時の
・これってパクリ?と悩んじゃう件
・人の影響って受けたらだめなの?
・参考曲って使っちゃだめじゃない?パクリじゃない?
のような疑問に答えていきます。
僕はデザイナーとして、20年近く仕事をしてきているのですが、制作系の仕事をしていない人とでは考え方に大きな違いがあると感じます。
かんたんに言うと
こんな感じかな…
でも僕も昔は人の曲を渡して、「これを参考に曲を作る」そんなのパクリって思っていたんです。
パクリと参考の違いを明確に知った日
人の曲を参考にしてアレンジをしたり、曲の雰囲気を作るって方法はだめなのかなあ?と10代の僕は思っていました。
しかし、明確にパクリと参考の違いを明確に知った日がありました。
それはとある雑誌のインタビューを読んだこと。
サウンドデザイナーという雑誌でつんく氏がこんなことを語っていたインタビューを読んで「そうなのか!」と思ったのを覚えています。
そこに書いてあったのは、
・つんく氏はまず曲を作る
・参考曲をアレンジャーに渡して、似たような雰囲気にしてもらう
という話でした。
もちろん参考曲そのままってわけじゃなくて、ギターだけこんな雰囲気…みたいな部分的なものだと思うけど
当時の僕にとっては、「それってパクリじゃないんだ!」と思ったものです。
プロでは当たり前と苦悩
その後、デザイナーとして仕事をしていくと、参考サイト、参考デザインをもらうことが当たり前なことに気づきます。
参考○○を渡してくる人も、人によってそれぞれ。
このまま作って
という人もいれば、こんな雰囲気でといくつも参考デザインを渡してくれる人もいます。
今思えばすごく微妙です。
パクリってだめじゃない?と危惧している人の予想通り、てきとうに渡された参考はすごく危険です。
てきとうに渡された参考はすごく危険
今、自分が参考曲や参考デザインを渡す立場なときは必ずこのように言っています。
・このデザインは色の参考
・このデザインのこの部分のフォントが参考になります。
・このデザインの全体的な雰囲気に寄せると良いかも
そう、ポイントは部分的にパクるということです。
これが合法的なパクり方かつクリエイティブな仕事だと思う。
パクリッて言葉に書くと非常に悪い感じがするけど、ものづくりって0→1というより、1→100だと思うんですよね。
僕たちデザイナーは無からものを作っていない自覚がすごくあります。
ただし、それが簡単かというと、調和を持ちつつ、素晴らしいものを作るって本当に難しいなと何年経っても思います。
話を戻します。
つまり制作するときに、参考の難しいところは、
そのまま参考のように作るとパクリになってしまう。
ということです。想像通りでしょ。
で、そこを解決するのが部分的にパクっていくということです。
すると、
色は○○○○
フォントは○○○○
という感じで、別物ができるというわけ。デザインで言うと。音楽も同じかと思います。
ただし…それは理想であり、実際は
○○○○っぽくなっちゃった
みたいなことがよくあって、そこの調整が難しいのよね。
・クライアント(がいれば)の希望を聞きつつ
・
近日続き書きます